内定イベントに参加。かわいい子がいなかった。

昨日、私が内々定をいただいている大手食品メーカーの、内々定者交流会というか、先輩との座談会みたいなイベントがあった。場所は東京の…まあそれはいっか。

 

内々定者交流会は、どの企業でも用意しているようで、私が内々定を貰っている会社はすべてこのイベントが予定されている。会社にとっては、内々定を学生に与えたとはいえ、自社に入社してくれるかはわからず(なぜなら現段階はあくまで内々定」であり、「内定」を出せる10月まで法的に拘束することはできないからだ)、会社としては何とか自社をアピールできる機会を設けたいのである。こうした内々定交流会は、しかし、会社をよく知りたいとの考えからの参加というよりも、可愛い女の子がいないかを見たいといった、くだらない目的のために参加されるものなのだが。同期にかわいい子がいるかいないか、割と死活問題ではある(笑)。それはまあね。

 

私が昨日参加した内々定者相談会は、ごく少数で行われ(何日も日程が用意されており、内々定者数を日にちで割るとどうしても少数になってしまうらしい)、内々定者は6人の参加だった。男子4名女子2名だ。かわいい子は、いなかった。まあね。

 

午後14時から行われたイベントは、16時まで続いた。最初の一時間は、厳かな部屋での先輩への質問会で、これは御想像のとおり面白いものではなかった。とくに参加者の僕以外の5人はすこぶる無口なタチで(よくも内々定をもらえたものだ)、僕以外あまり質問をしなかったので、どうしても質問のできる僕が場の空気を持たせなくてはならなかった。随分とつかれたものだ。

 

そのつまらぬ質問会の後、先輩社員2人(人事部1人、営業部1人)に連れられて近くの喫茶店に入った。人事の若い青年は、「先程の質問会のような肩ひじ張った質問ではなくて、もっと砕けた質問をしてくださいね」と言いながら、好きなドリンクをどうぞ、とメニュー表を渡してきた。そこそこの喫茶店だったのでメニューがどれも高かったが、飲み物代は会社が負担するから、と3回くらい先輩社員が言っていたから、僕は値段を見ずに昆布梅茶を頼んだ。みんなありきたりなコーヒーとカフェオレとかオレンジジュースとかだったから、皆不思議そうな目で僕を見てきた。梅昆布茶うまいんだってーと僕は言ったが、皆そんなことどうでもいいようだった。

 

先ほどの先輩質問会と大して変わらぬ雰囲気だったが(人事がいるとみなリラックスができないのだ)、用意され1時間は緩やかに過ぎさり、解散の時になった。ありがとうございました、と人事が僕たちに言い、こちらこそありがとうございました、と僕らが言った。学生6人は一つの塊になって駅まで歩き始めた。

 

その後駅に着くまでの間で、僕ら6人は仲良くなった(先ほどの2時間では3センチくらいしか距離を縮められなかったにも関わらず!)。先ほどまで品格を保とうとお互い同期にも関わらず敬語を使って話していたのだが、会社の人と別れた直後からタメ語になったのも大きい。すこぶる期待外れだったこのイベントをみなで笑い、でもでもこの会社いい会社なんだよねー、とみなでカバーした。そういうものだ。

 

僕は今内定を3つ持っており、もう一つ内定が手に入りそうな状況だ。これから入る会社を一つに絞っていくという苦しい展開を迎えることになる。正直なところ僕にはまだ決める勇気がなく、どこも入りたい思いがあって苦しんでいる。でも時間は止まらない。決心する勇気をもって、残りの数か月を過ごそうと思う。なんて